EXHIBITIONS

企画展 名作のつくりかた

2020.07.11 - 09.22

中村彝 静物  1919(大正8)年  茨城県近代美術館蔵

横山大観 流燈 1909(明治42)年 茨城県近代美術館蔵 ※8月16日まで展示

菱田春草 落葉 1909(明治42)年 茨城県近代美術館蔵 ※8月18日から展示

中西利雄 彫刻と女 1939(昭和14)年 茨城県近代美術館蔵 ※8月18日から展示

浦田正夫 砂丘 1971(昭和46)年 茨城県近代美術館蔵

白髪一雄 普門品(ふもんぼん)雲雷鼓掣電(うんらいくせいでん) 1980年(昭和55)年 茨城県近代美術館蔵

 茨城県近代美術館が企画展「名作のつくりかた」を開催。同館の所蔵作品のなかでもとくに人気の高い作品を中心に、名作はいかにして名作になったのかをひも解く。

 主な出展作家は、横山大観や菱田春草、中村彝(つね)など。作品の素材や技法、構図などに着目し、作家が作品をどのように構想して完成へと導いたのか、制作の裏側を探る。

 大正期に活動した洋画家・中村彝や中西利雄、浦田正夫などの作品については、完成作とスケッチや下絵を比較、あるいは作品に描かれたモチーフに注目して画家が残した家具などと比べることで、作家の意図を読み解く。さらに茨城出身の中村義孝や間島秀徳など、素材の特性を見つめ直し、現在、独自の表現を試みている作家の制作方法については、作品とあわせて写真や映像によりくわしく紹介する。

 作家の構想を探ることで、作品のさらなる魅力に触れることのできる展覧会。