EXHIBITIONS

海を渡ってきた工芸

蒟醤鶏香合 東南アジア 17世紀

古銅龍耳花入 中国・明時代 15〜16世紀

 サンリツ服部美術館は、東南アジアや中国からもたらされた工芸品を紹介する展覧会を開催する。

 日常生活に密着した道具で、身近にある素材を用いてつくられる工芸品。国や地域によって素材や技術が異なり、その土地の風土がもっとも反映された作品と言える。島国である日本では、貿易などによって諸外国から様々な工芸品がもたらされてきた。舶載された工芸品で使われている技法、素材、色使い、文様などを通し、日本人は海の向こうで暮らす人々や風景に思いを馳せていたことだろう。

 本展では、漆に文様を刻み磨き上げる東南アジアの蒟醤(きんま)やインドの更紗、中国の古銅龍耳花入など、漆工、金工、籐・竹工、染織を中心に、日本の人々を魅了した工芸品を展示し、東洋で育まれた造形美を紹介する。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、本展の開催を延期。最新情報は公式ウェブサイトにて案内。