EXHIBITIONS

長沢明展 オワリノナイフーケイ

2020.04.25 - 06.07

長沢明 マウンテンⅡ 2007 個人蔵

長沢明 セイメイノキ 2018 個人蔵

長沢明 ブルーバード 2013

日本画を出発点に、国内外で活動する気鋭の画家・長沢明の初となる大規模個展が故郷の新潟県で開催される。

 長沢は1967年新潟市生まれ。94年頃より「祈り」を象徴的に表現したイコンシリーズで活動を本格化させ、東京藝術大学大学院日本画科を修了後にTAMON賞大賞(1994)を受賞し渡米。その後、五島記念文化賞美術新人賞(1997)に選ばれて渡英し、帰国後は「本」そのものを土で封じ込める「土本」シリーズや、本を粉砕し再構築する「BOOK」シリーズを発表する。

 現在は山形を拠点に、東北芸術工科大学で教鞭を執りながら旺盛な制作を継続。2003年頃以降には、代表的なモチーフとしてトラを登場させ、日本画の伝統的な作法にとらわれない新しい表現に挑んでいる。

 本展では、長沢の各時期の代表作に、ドローイングを貼りこんだ大作《マントラ》や、立体、インスタレーション、新作を加えて展示。また、昨年刊行の絵本『あおいトラ』(福音館書店)の原画も特別出品される。

※新潟市美術館は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、4月20日〜5月11日まで臨時休館。これに伴い、4月25日~6月7日の会期を予定していた「長沢明展 オワリノナイフーケイ」の開幕日を4月25日から5月12日に変更。最新情報は公式ウェブサイトにて案内。