EXHIBITIONS

中島麦「luminous dropping」

2020.03.13 - 04.18

中島麦 luminous dropping 2018

中島麦 luminous dropping 2019 2019

中島麦 luminous dropping 2019

中島麦 luminous dropping 2018

 社会と接続するメディウムとして、抽象画を描くアーティスト・中島麦(なかじま・むぎ)の個展が開催される。

 中島は1978年長野県生まれ。2002年に京都市立芸術大学美術学部油画専攻を卒業し、現在は大阪在住。抽象絵画の制作を中心に、そこから拡張する出来事を取り込みながら活動する。その過程を通して、自身が何ものからも自由で、何ものをもつなぐメディウムでありたいと考えている。

 18年頃より、アクリル絵具の巨大な一滴が持つ物質性と物語性に着目した「luminous dropping」シリーズを精力的に発表する中島。本展では、これより作品約17点を紹介する。

「luminous dropping」シリーズは、中島が考える絵画の構成要素「動き・奥行き・光」を表現する試み。ゆっくりと流し込まれた多量の絵具は、乾いた後も流動感を画面上に留まり、物質としての色は多彩な表情を見せる。そして絵具の層のなかに空間が生まれ、作品は光を纏う。