EXHIBITIONS

UMA / design farm展

Tomorrow is Today: Farming the Possible Fields

UR都市機構の色彩計画(2017-)VI、色彩計画、サイン計画 Photo by Yoshiro Masuda

「Good Job! Project」(2012-)ワークショップの様子 Photo by Michio Hayase

 アートディレクター/デザイナーの原田祐馬により2007年に設立された「UMA / design farm」による展覧会が開催される。

 UMA / design farmは大阪を拠点に活動するデザインスタジオ。文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、空間、展覧会や企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。

 現在のメンバーは、原田祐馬、山副佳祐、西野亮介、津田祐果、平川かな江、岸木麻理子、高橋めぐみの7人。建築家や編集者とも協働しながら、図書館や学校、障害者福祉施設などの仕組みづくりからサイン計画も手がけており、「ともに考え、ともにつくるデザイン」を大切に、対話と実験を繰り返すデザインを実践している。受賞歴に、グッドデザイン2016・金賞、日本サインデザイン最優秀賞、日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク、CSデザイン賞準グランプリ。

 本展では、「UMA / design farm」のプロジェクトにどのような人たちが関わり、何を思いともににつくりあげたのか、その言葉や関係性、デザインプロセスを交えて紹介する。

 奈良県奈良市の福祉施設たんぽぽの家と障害のある人たちの仕事づくりを行う「Good Job! Project」、大津市湖岸なぎさ公園サインデザインの仕事、そしてUR都市機構での色彩計画。日常の未来を考え、デザインが日々の生活に溶け込む環境を探究するこれら「UMA / design farm」のプロジェクトを通して、社会におけるデザインの役割を改めて考える。