EXHIBITIONS

華めく洋食器

大倉陶園100年の歴史と文化

2020.01.07 - 02.16, 2020.02.18 - 03.29

瑠璃透彫サービス皿 1940‐45 個人蔵

貴賓用特別食器揃(満州国皇帝溥儀を迎えるに際し製作) 1935 奈良ホテル蔵

岡染付薔薇花瓶 1935‐45 個人蔵

「一本のバラ」プレート(部分) 1990 大倉陶園蔵 撮影=鈴木心

色蒔デミタス碗皿 1935‐45 東京村田コレクション

鸚鵡 1928 東京村田コレクション

 1919(大正8)年に大倉孫兵衛・和親父子によって創設された大倉陶園。それから100年間、「良きが上にも良きものを」という理念のもと、日本を代表する洋食器メーカーとして世界に誇る作品を生み出してきた。

 フランスのセーヴルやドイツのマイセンなど西洋の名窯にも比肩すると評価される大倉陶園の洋食器や磁器は、皇室をはじめとする数多くの文化人や財界人に愛されたほか、老舗ホテルやレストランでも供され、日本の洋風文化の一翼を担っている。

 本展では、大倉陶園の草創期から現在までの作品を展示。創業当時など戦前の様子を伝える貴重な資料を最新の調査結果を交え、日本の洋食器文化における同園の役割を探る。さらに、細見美術館のロゴを手がけたグラフィックデザイナー・仲條正義が大倉陶園のためにデザインした洋食器《色蒔銀彩椿絵替り皿》も特別に展示。