EXHIBITIONS
ソピアップ・ピッチ展「RECLAIM - 再生」
カンボジアを代表するアーティストのひとり、ソピアップ・ピッチの個展が開催される。
ピッチは1971年生まれ。幼少期、ポルポト政権下の悲惨な時代を過ごし、79年から5年間、タイ国境近くの難民キャンプに滞在。そこでNGOが運営するアートスクールに通い、ペインティングに興味を持つ。84年には一家でアメリカに移住。マサチューセッツ大学アマースト校で一時医学を学び、99年にシカゴ美術館附属美術大学ペインティング専攻を修了した。
大学卒業後にニューヨークで制作活動を開始したピッチは、作品表現を模索するなかで故郷を見出し、2002年に帰国。農村の暮らしや手仕事の美しさに影響を受け、以来、竹やラタン、ワイヤー、蜜蝋などの地域に根ざした素材を用いて、有機的かつ幾何学的な立体作品を制作している。
本展では、ピッチがカンボジア各地から集めたアンティーク家具などの木材、金属、牛革などを編み込んだ新作のレリーフと立体作品を発表。作品の随所には、密輸によってカンボジアの木が減少している状況への懸念や、カンボジアの農業で牛や馬などが主要な動力となっているが、世界的には人と動物の接点が少なくなっていることなどの暗喩が込められている。
ピッチは1971年生まれ。幼少期、ポルポト政権下の悲惨な時代を過ごし、79年から5年間、タイ国境近くの難民キャンプに滞在。そこでNGOが運営するアートスクールに通い、ペインティングに興味を持つ。84年には一家でアメリカに移住。マサチューセッツ大学アマースト校で一時医学を学び、99年にシカゴ美術館附属美術大学ペインティング専攻を修了した。
大学卒業後にニューヨークで制作活動を開始したピッチは、作品表現を模索するなかで故郷を見出し、2002年に帰国。農村の暮らしや手仕事の美しさに影響を受け、以来、竹やラタン、ワイヤー、蜜蝋などの地域に根ざした素材を用いて、有機的かつ幾何学的な立体作品を制作している。
本展では、ピッチがカンボジア各地から集めたアンティーク家具などの木材、金属、牛革などを編み込んだ新作のレリーフと立体作品を発表。作品の随所には、密輸によってカンボジアの木が減少している状況への懸念や、カンボジアの農業で牛や馬などが主要な動力となっているが、世界的には人と動物の接点が少なくなっていることなどの暗喩が込められている。