EXHIBITIONS

小村雪岱スタイル 江戸の粋から東京モダンヘ

2019.12.21 - 2020.02.16

小村雪岱 月に美人 絹本着色 清水三年坂美術館蔵

小村雪岱 盃を持つ女 絹本着色 清水三年坂美術館蔵

小村雪岱 青柳 木版多色刷 昭和16(1941)年頃 個人蔵

泉鏡花 『日本橋』 装幀:小村雪岱 大正3(1914)年 千章館 清水三年坂美術館蔵

並河靖之 藤に蝶図花瓶 七宝 明治時代 清水三年坂美術館蔵

 小村雪岱(こむら・せったい、1887〜1940)は、大正から昭和初期にかけて活動した挿絵画家。装幀、挿絵、舞台美術など多岐にわたるジャンルに新風を吹き込んで大衆を魅了し、いまその再評価の機運が高まっている。

 雪岱は東京美術学校(現・東京藝術大学)で下村観山に学び、卒業後に入社した國華社では古画の模写に従事。1914(大正3)年の28歳のとき、泉鏡花の著書『日本橋』の装幀を手がけ、その後も鏡花の言葉に雪岱が意匠を添えて、多くの名作が生まれた。また日本画家として画壇へ作品を発表した雪岱は、発足まもない資生堂の意匠部で商品や広告のデザインにも携わった。

 本展では、江戸の粋を受け止め、東京のモダンを体現した意匠の天才・雪岱の作品を中心に、江戸の粋の源流である鈴木春信から東京モダンへの系譜を紹介。漆工家・柴田是真の作品や並河靖之の七宝などの明治工芸の数々、さらにはその遺伝子を引き継ぐ現代作家の作品もあわせて展示する。