EXHIBITIONS

練馬区独立70周年記念展

生誕150年記念 藤島武二展

2017.07.23 - 09.18

藤島武二 婦人と朝顔 1904 個人蔵

藤島武二 婦人と朝顔 1904 個人蔵

 日本近代洋画の牽引者として近年とみに高い評価を受ける藤島武二(1867―1943)の回顧展が開催される。
 
 藤島は青年期まで日本画や禅の思想を修養して東洋美術を血肉化。それらを土台としながら、黒田清輝の渡欧より約20年遅れてヨーロッパに留学したことで、ポスト印象派やフォーヴィスムの洗礼を受けて帰国。また、その雄渾な作風、魅力的な人柄から多くの弟子たちに慕われ、有島生馬、佐伯祐三、小磯良平、猪熊弦一郎など、次世代の画家たちに多大な影響を与えた。

 藤島芸術をその優品によって辿るほか、鹿児島時代に学んだ日本画の師の作品をはじめ、洋画を学んだ山本芳翠、黒田清輝、留学先で師と仰いだフェルナン・コルモン、カロリュス・デュランの作品を通じて、作品の形成にもスポットを当てる本展。初公開となる作品や資料を含む約160点を紹介し、藤島芸術の裾野の広さを再検証する。