EXHIBITIONS

北日本新聞創刊135周年記念 富山県水墨美術館開館20周年記念

小倉遊亀と院展の画家たち展

滋賀県立近代美術館所蔵作品による

2019.09.13 - 10.06, 2019.10.08 - 11.04

小倉遊亀 姉妹 昭和45(1970)年 滋賀県立近代美術館蔵(前期展示)

小倉遊亀 憩う 昭和35(1960)年 滋賀県立近代美術館蔵(前期展示)

小倉遊亀 画人像 昭和37(1962)年 滋賀県立近代美術館蔵(後期展示)

 明治31(1898)年、岡倉天心によって東京・谷中初音町に創設された日本美術院。ここで横山大観、菱田春草らが中心となって日本画の近代化に邁進した。経営難から一時茨城県・五浦への移転を余儀なくされるも、大正3(1914)年に大観らによって再興され、安田靫彦、小林古径、前田青邨、速水御舟などに、京都の冨田溪仙や大阪の北野恒富らが加わった。

 日本美術院が創設される前の明治28(1895)年、滋賀県大津市に生まれた小倉遊亀。大正9(1920)年に安田に入門し、女性初の日本美術院同人となった。のちに、文化勲章を受章。大観、靫彦、古径らとも深く交流した。

 本展では、小倉芸術の精華と、伝統を尊重しつつ新たな日本画を追求する院展の革新的気風のもとに集まった俊英画家たちの優品96点を前・後期に分けて紹介する。