EXHIBITIONS

美術館創設60年のあゆみ

石川の美術

2019.08.31 - 10.07

野々村仁清 色絵雉香炉 国宝

松田権六 蓬萊之棚

高光一也 フードの女Ⅰ

安田靫彦 飛鳥をとめ

 江戸時代から前田家の政策のもと、文化の花が開いた石川県。その伝統は今日まで継承され、石川県は美術工芸の盛んな地域として知られている。

 石川県立美術館は、伝来の歴史的名作などを紹介し、地方色豊かな美術館として歩んできた。1958年に山川庄太郎から野々村仁清の《色絵雉香炉》(国宝)の寄贈を受け、翌年には石川県美術館として兼六園に開設。83年、新美術館として現在の場所に移転し、今年で開館60周年を迎える。油彩画・日本画・彫刻など現代作家の作品を加え、この60年間で収蔵作品は3900点以上におよぶ。

 本展は創設60年の節目に、美術館の収蔵品から選りすぐった美術工芸作品を通して同館の個性を示し、美術館60年のあゆみをたどる。出品作に、野々村仁清《色絵雉香炉》(国宝)、伝 清水九兵衛《蒔絵和歌の浦図見台》(重要文化財)、富本憲吉《色絵更紗文蓋付飾壺》、宮本三郎《熱叢夢》など。