EXHIBITIONS

武田鉄平「Paintings of Painting」

MAHO KUBOTA GALLERY|09.02 - 10.11

武田鉄平 絵画のための絵画018 2019 ©︎ Teppei Takeda / MAHO KUBOTA GALLERY

武田鉄平 絵画のための絵画01 ©︎ MAHO KUBOTA GALLERY

武田鉄平 絵画のための絵画019 ©︎ MAHO KUBOTA GALLERY

 絵画の持つ質感やボリュームを鮮やかに再現し、抽象的なポートレイト作品を描くアーティスト・武田鉄平の個展が開催される。

 武田は1978年山形県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。2001年サイトウマコトデザイン室入社。03年までフランスに滞在し、05年より山形に帰郷して東北芸術工科大学にて樹脂、木工を学ぶ。13年より現在のコンセプトで絵画制作を開始した。

 16年に個展「絵画と絵画、その絵画とその絵画」(KUGURU、山形市)を開催。特別な広報活動がなかったにもかかわらず、展示された10点の肖像画が評判となり、10年にわたって山形のアトリエで自身の信念の従って筆をとりつづけた画家の存在が知られるようになった。

 武田の制作は、ひとつの下絵を起点に同じイメージを20〜50枚ほど描くことから始まる。その中でひとつだけ「絵」として認めたものを作品の「主題」に選び、描かれた絵を主題として再び絵にしていく。シンプルであるものの、武田が向き合ってきた芸術上の葛藤の結果生まれたプロセスであり、そこに、鑑賞者を引きつける作品の強さの秘密を感じることができる。

 本展では武田が約1年半をかけて取り組んだ10点ほどのポートレイト作品の展示。ポスト・トゥルースの時代にあって絵画と実際に向きあうことにどういう意味を見出せるか、本展を通して体験することができるだろう。