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EXHIBITIONS

篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN The Last Show

ジョン・レノン オノ・ヨーコ 1980 撮影=篠山紀信

長嶋茂雄 1974 撮影=篠山紀信

広瀬すず 2017 撮影=篠山紀信

樹木希林 2018 撮影=篠山紀信

 2012年の熊本市現代美術館を皮切りに、全国32会場を巡回する「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」。それまでの写真展の常識を塗り替える大スケールで話題となり、7年間で累計約99万人を動員。同展の最後を飾る集大成が今秋、ギャラリー アーモで開催される。

 篠山は1940年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科在学中より頭角を現し、広告制作会社「ライトパブリシティ」で活躍。日本広告写真家協会展公募部門APA賞(1961)を受賞し、68年にフリーに転身。三島由紀夫、山口百恵、宮沢りえ、ジョン・レノンとオノ・ヨーコら時代の顔を撮影し、流行語にもなった「激写」、複数のカメラを結合し一斉にシャッターを切る「シノラマ」などの新しい写真表現で時代を切り撮り続けている。2002年より、デジタルカメラで撮影した静止画と映像を組み合わせる「digi+KISHIN」を展開。また自身のウェブサイトでも、映像作品や静止画などを多数発表している。

 本展では、篠山が撮り続けてきた昭和・平成・令和のスターたちのポートレイトより厳選した作品や、令和以降に発表した新作を、「GOD」「STAR」「SPECTACLE」「BODY」「ACCIDENTS」の5つのエリアに分けて紹介。長嶋茂雄、樹木希林、広瀬すずといった著名人の写真を、ダイナミックに引き伸ばした迫力ある展示で、写真の持つ力や可能性を体感させる。