EXHIBITIONS

没後100年 村山槐多展

-驚きの新発見作品を一挙公開-

2019.07.27 - 08.12, 2019.08.14 - 09.01
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村山槐多 紙風船をかぶれる自画像 1914 個人蔵

 横山大観、高村光太郎、与謝野晶子、芥川龍之介など名だたる作家たちにも注目され、惜しまれながら22歳の若さで夭折した天才詩人画家・村山槐多。そんな槐多の知られざる作品が、100点以上新たに発見された。その大半は10代の少年時代の作品であり、その一つひとつからは、風景を純粋に誠実に描く画家の一貫した姿勢が見える。

 加えて、11点の油彩画も新出。槐多が14歳のときに従兄の芸術家・山本鼎に買い与えられた油彩道具で描いた最初期の作品《雲湧く山》や、鮮やかなガランスで描かれた《カンナ》、風景画のひとつの到達点を示す《房州風景》など、これらの作品を通して、作家として成長する槐多の足跡をたどることができる。

 本展では、初公開作品と槐多の代表作をあわせ、天才詩人画家と呼ばれるに至った活動の全貌を2期に分けて紹介する。