EXHIBITIONS

生誕100年 堀文子 追悼展 -旅人の記憶-

日本橋髙島屋S.C. 本館8階ホール|05.14 - 05.26

堀文子 幻の花 ブルーポピー 2001

堀文子 自画像 1939

堀文子 流れ行く山の季節 1990

堀文子 紅梅 2016

 2019年2月、惜しまれながら逝去した日本画家の堀文子。1918年、東京に生まれた堀は画家を志して、女子美術専門学校(現・女子美術大学)に入学し、在学中から新傾向の日本画制作を実践する新美術人協会展に出品。戦後も創造美術、新制作協会日本画部、創画会へと続く革新的なグループを活動の場とした。

 61年からの2年半におよぶ欧米やメキシコをめぐる旅を経て、 65年には初の個展を日本橋髙島屋で開催。「(この個展によって)わたくしの中身から鬱積していたものが流れ出したよう」と語り、画家の新たな出発点ともなった。

 その後、都会を離れて生きることを決意し、神奈川県大磯、軽井沢、イタリア・アレッツォに移住。野山で人知れず生き続ける草木をはじめ、神仏への信仰とも結びつく椿や牡丹、自邸に咲く四季折々の花々の姿を描き、「花の画家」としても知られるようになった。

 本展では、堀の初期作品から最後の作品となった《紅梅》まで約100点を展示。「群れない」「慣れない」「頼らない」を信条に、100年の人生を歩んだ画家の創作の軌跡、そして多くの人を魅了し続けた人間像にも迫る。