EXHIBITIONS

四季の彩り─季節をめぐる表現

2019.04.13 - 06.16

土田麦僊 冨貴草 江戸時代

酒井抱一 春野之図 江戸時代

渓斎英泉 上州高崎布袋屋見世之図 江戸時代

 美人画や風景画、花鳥画といった日本画の様々な主題において、春夏秋冬の季節は、作品を彩るために欠かせない要素。季節によって人々の装いや行いが変化し、木々や草花も各季で異なる表情を見せる。こうした四季の変化をとらえ描写することは、その作品で表わしたい情趣を見る人に伝えるための大切な手段となっている。

 季節の表現に注目した本展は、収蔵作品の中から、酒井抱一の《春野之図》や土田麦僊の《冨貴草》、渓斎英泉の《上州高崎布袋屋見世之図》のほか、伊東深水や寺島紫明などの作品を展示。それぞれの作品のなかで、季節がどのように表わされているのかを紹介する。加えて、新たに収蔵された作品も並ぶ。