EXHIBITIONS
尾形光琳の燕子花図 -寿ぎの江戸絵画-
尾形光琳筆の国宝《燕子花図屏風》は、爛漫と咲き誇るカキツバタの群生を描いた草花図。『伊勢物語』の一節、三河国(現・愛知県)の八橋の場面に基づくとも言われており、また名のある所として和歌に詠われる八橋を描いた「名所」の風景としてもとらえることができる。
本展は、「王朝文化への憧れ」「草花を愛でる」「名所と人の営みを寿ぐ」の3章で構成し、《燕子花図屏風》の多面性に注目する。第1章では、婚礼調度と制作されたと考えられる《源氏物語図屏風》など、平安時代以来の公家風俗や王朝文学を題材とした作品を展示。続く第2章では《燕子花図屏風》を中心に、草花を描いた作品を集める。そして第3章では、祇園祭に沸く京の都や、社寺参詣や物見遊山の人々で賑わう各地の名所絵を紹介する。
王朝文化への憧れ、草花愛好、祭礼と遊楽。いずれも、江戸時代にもたらされた平和を生きる人々の喜びの現れであり、これらを描いた絵を通して、当時の様相を垣間見ることができるだろう。
また、本展は根津美術館が所蔵する《洛中洛外図屏風》や《名所風俗図屏風》が揃う初の機会となる。
本展は、「王朝文化への憧れ」「草花を愛でる」「名所と人の営みを寿ぐ」の3章で構成し、《燕子花図屏風》の多面性に注目する。第1章では、婚礼調度と制作されたと考えられる《源氏物語図屏風》など、平安時代以来の公家風俗や王朝文学を題材とした作品を展示。続く第2章では《燕子花図屏風》を中心に、草花を描いた作品を集める。そして第3章では、祇園祭に沸く京の都や、社寺参詣や物見遊山の人々で賑わう各地の名所絵を紹介する。
王朝文化への憧れ、草花愛好、祭礼と遊楽。いずれも、江戸時代にもたらされた平和を生きる人々の喜びの現れであり、これらを描いた絵を通して、当時の様相を垣間見ることができるだろう。
また、本展は根津美術館が所蔵する《洛中洛外図屏風》や《名所風俗図屏風》が揃う初の機会となる。