佐藤翠「Bouquets」

　色とりどりの服が掛かったクローゼット、高いヒールの靴が並ぶシューズラック、鮮やかな花々などを散りばめた絵画作品を発表する画家の佐藤翠。女の子が憧れを持つモチーフを、大胆かつ素早いタッチで輪郭を溶かし、その画面は具象性と抽象性が共存しつつ、鮮やかな色彩と卓抜な構成が強い魅力を放っている。

　2017年秋から約1年間のパリ滞在を経て、小山登美夫ギャラリーでは4度目の個展となる本展では、滞在中に心惹かれた植物やフルーツをモチーフにした新作を展示。本展タイトルの「Bouquets」は、佐藤がパリ滞在中にブーケを毎月観察して描いてきたシリーズからとられたもので、「ブーケを見つめて」というような意味合いを込めたという。

　また、南青山のアートサロン「SCÈNE」での個展「Glimmer of night ー夜の煌めきー」（2月2日～3月15日）が同時開催される。