EXHIBITIONS

南桂子展 コト、コト。コトリ。

南桂子 時計台 1985 銅版画

南桂子 ノルマンディの教会 1969 銅版画

南桂子 冬 c.1965 銅版画

南桂子 サボテンと塔 1978 銅版画

南桂子 鶴 1988 銅版画

 無数の繊細な線を銅版に彫り、情緒的な作品を手がけた銅版画家の南桂子。富山県に生まれた南は、高等女学校時代から絵画や童話の制作に励み、戦後、浜口陽三と出会ったことをきっかけに、銅版画の道へと歩みを進めた。鳥や少女を主人公にしたその作品は、ユニセフの発行物に採用されるなど、世界的に高く評価されている。

 本展では、南の銅版画約50点と、浜口の銅版画約10点を展示する。耳を傾けると、小さく物音の聞こえてきそうな風景から、作品世界の住人たちの息づかいが感じられるかもしれない。