EXHIBITIONS

大原大次郎・田中義久 二人展

大原の身体 田中の生態

  活動の領域は異なるものの、その表現手段や方法論を独自の文脈で深め、同時代のデザイナーとしてキャリアを重ねてきた大原大次郎と田中義久。本展は「身体」と「生態」を切り口に、それぞれの中にあるデザインの本質を互いに読み解くことを試みる。

 大原は1978年神奈川県生まれ。描き文字をはじめとするタイポグラフィを基軸とした表現で、音楽関連のデザインワークや広告といったクライアントワークに従事するいっぽう、モビールによるタイポグラフィのプロジェクトや、自然との対話のなかで文字の原型を探るアートワークなど、独自のスタンスで言葉と文字の知覚を探るプロジェクトに取り組む。

 田中は80年静岡県浜松市生まれ。国内外アーティストの作品集ブックデザインをはじめ、近年では東京都写真美術館など、美術館やコマーシャルギャラリーのVI計画、また「The Tokyo Art Book Fair」「アニシッシュ・カプーア IN 別府」など芸術祭や展示会のアートディレクションを手がける。アーティストデュオ「Nerhol」としても活動し、自らが出版社やギャラリースペースなどのプロジェクトの構想、企画、運営に携わっている。