EXHIBITIONS
矢崎千代二展 絵の旅
世界各地を旅しながら、パステルによる鮮やかな風景画を多く残した、横須賀出身の画家・矢崎千代二。現在の横須賀市汐入に生まれた矢崎は、早くから洋画を学び、東京美術学校で黒田清輝に師事し、当時最先端だった外光派の画風を身につけた。
1903年の内国勧業博覧会に出品した《教鵡》(きょうむ)で3等賞を受賞後、万国博覧会事務局員として渡米し、さらにヨーロッパを巡遊。帰国後は白馬会展や官展に出品を重ねた。18年頃、それまでの油彩から、持ち運びや速写性、発色に優れたパステル画へと転向。ヨーロッパ、中国、インド、南米など様々な場所を訪れて作品を描いた。
27年には日本パステル画会の創設に参加。パステルが持つ「色の速写」の可能性に着目し、自ら調合を行って初の国産パステル誕生にも関わるなど、パステルの普及と後進の指導に努めた。
本展は、近年の新たな研究動向を加えた、矢崎の没後過去最大となる回顧展。世界の旅を追体験できるみずみずしい色彩のパステル画を紹介するほか、油彩画家としての一面にも焦点を当てる。
1903年の内国勧業博覧会に出品した《教鵡》(きょうむ)で3等賞を受賞後、万国博覧会事務局員として渡米し、さらにヨーロッパを巡遊。帰国後は白馬会展や官展に出品を重ねた。18年頃、それまでの油彩から、持ち運びや速写性、発色に優れたパステル画へと転向。ヨーロッパ、中国、インド、南米など様々な場所を訪れて作品を描いた。
27年には日本パステル画会の創設に参加。パステルが持つ「色の速写」の可能性に着目し、自ら調合を行って初の国産パステル誕生にも関わるなど、パステルの普及と後進の指導に努めた。
本展は、近年の新たな研究動向を加えた、矢崎の没後過去最大となる回顧展。世界の旅を追体験できるみずみずしい色彩のパステル画を紹介するほか、油彩画家としての一面にも焦点を当てる。