EXHIBITIONS

小さいながらもたしかなこと 日本の新進作家vol.15

2018.12.01 - 2019.01.27

森栄喜 「Family Regained」より 2017 作家蔵

 写真・映像の可能性に挑戦する作家を発掘すべく、2002年より開催される「日本の新進作家」展。15回目では、「小さいながらもたしかなこと」をテーマに掲げ、自らの感性や考え方、アイデンティティやリアリティを手がかりに作品を制作する森栄喜、ミヤギフトシ、細倉真弓、石野郁和、河合智子の5名を紹介する。

 「家族」が主題に、親しい人々と自身をセルフタイマーで撮影する森。沖縄人男性とアメリカ人男性が恋に落ちることの関係可能性などをテーマとしたプロジェクト「American Boyfriend」に取り組むミヤギ。

 川崎市川崎区を中心に、様々なバックグラウンドを持つ人々や、その周辺に広がる風景をとらえる細倉。新作《Melon Cream Soda Float》では、視覚や言語による認識の揺らぎに着目し、社会や文化の構造が崩れるさまを表現した石野。そして、人間、都市、自然の関係性を考察し、生のあり方を問い直す作品を発表する河合。

 本展では、作家それぞれの「小さいながらもたしかなこと」に迫り、その表現の射程を探る。