それを超えて美に参与する 福原信三の美学

　資生堂ギャラリーが100周年記念プロジェクト「それを超えて美に参与する　福原信三の美学　Shinzo Fukuhara / ASSEMBLE, THE EUGENE Studio」として、2つの特別展を開催。近代日本の先駆的な写真芸術家としても活動した資生堂の初代社長・福原信三、異なるかたちで社会創造的な活動と芸術の新しいあり様を提示するASSEMBLE（アッセンブル）とTHE EUGENE Studio（ザ・ユージーン・スタジオ）による創造的でダイナミックなコラボレーションを試みる。

　展示の第1弾では、THE EUGENE Studioがコンセプトを、ASSEMBLEが空間全体をつくり上げる。2019年に始まる第2弾では、ASSEMBLEが「ターナー賞」受賞対象となったリバプールのグランビー・フォー・ストリーツのワークショップを東京の銀座にオープンすることで、場所を超えた美の創造に挑戦する。

　本展タイトル「それを超えて美に参与する」は、ある領域を超えて美の創造に取り組むという福原の意志を述べたもの。3者の共同プロジェクトとも言える本展は、1世紀前に福原が実践した創造的な活動と、その意志を今日に共有するものとなる。