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フルーツ&ベジタブルズ-東アジア 蔬果図の系譜

泉屋博古館|11.03 - 12.09

伊藤若冲 菜蟲譜(部分) 1790頃 佐野市立吉澤記念美術館蔵 重要文化財 ※巻き替えあり

岸田劉生 冬瓜図 大正時代 泉屋博古館分館蔵

呉春 蔬菜図巻(部分) 江戸・18世紀 泉屋博古館蔵 ※巻き替えあり

八大山人 瓜鼠図 《安晩帖》より 1694 泉屋博古館蔵 重要文化財

鶴亭 松に蔓茘枝図 江戸時代 個人蔵

 人間の生活の糧であり、日本でも長く描かれてきた「蔬果」(野菜と果物)。さかのぼること中国宋代で、果実は旺盛な生命力が子孫繁栄などの吉祥、また野菜は泥にまみれつつも清淡な姿と味わいから、俗に交わらない高潔の象徴として「蔬果図」に描かれ、やがて朝鮮、中世日本へと広がった。

 江戸後期には、錦小路の青物問屋主人だった伊藤若冲と俳諧や美食家でも知られる呉春、京都を代表する2人の画家が相次いで「蔬果絵巻」を制作。奇怪な存在感の若冲が描く《菜蟲譜》、穏和でみずみずしい呉春の《蔬菜図巻》は対照的でありながら、それぞれが古来の蔬果図の影響と本草学や漢詩文・俳諧の新潮流をうかがわせる。

 本展は「描かれた野菜・果物」をテーマに、中世から近代の逸品を集め、日本をはじめとする東アジア絵画の一面に光を当てるもの。長大な画面に野菜や果物が躍動する様を表現した若冲、呉春のほか、八大山人、鶴亭、岸田劉生の作品も紹介し、「蔬果図」の前後関係にも注目する。