EXHIBITIONS

第70回正倉院展

2018.10.27 - 11.12

玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)

平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)

錦紫綾紅臈纈絁間縫裳(にしきむらさきあやべにろうけちあしぎぬのまぬいのも)

磁鼓(じこ)

 秋の奈良の風物詩ともいわれ、70回の節目を迎える「正倉院展」。今年は聖武天皇ゆかりの平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)をはじめ、沈香木画箱(じんこうもくがのはこ)や玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)、犀角如意(さいかくのにょい)など、珍貴な素材を惜しげもなく使い、技術の粋を尽くした華麗な工芸品を公開する。

 いっぽう、かつては税として地方から都に納められ、いまも身近な素材である麻を用いた様々な宝物も出陳。このほか、正倉院宝物と同時代に、朝鮮半島で栄えた王国・新羅(しらぎ)に関わる宝物も多数展示し、唐との交流だけではない、奈良時代の多様な国際関係を紹介する。