EXHIBITIONS

国立ロシア美術館所蔵

ロシア絵画の至宝展

夢、希望、愛ーアイヴァゾフスキーからレーピンまで

東京富士美術館
2018.10.07 - 12.24

イリヤ・レーピン サトコ 1876  国立ロシア美術館蔵

イヴァン・アイヴァゾフスキー 第九の怒濤 1850 国立ロシア美術館蔵

イワン・シーシキン 白樺の森の小川 1883 国立ロシア美術館蔵

ウラジーミル・マコフスキー 夜の牧草地 1879 国立ロシア美術館蔵

ウラジーミル・ボロヴィコフスキー アレクセイ・ロバノフ=ロストフスキー公とその妻アレクサンドラ王妃 1879 国立ロシア美術館蔵

ボリス・クストージエフ 朝 1904 国立ロシア美術館蔵

 「夢」「希望」「愛」をテーマに、国立ロシア美術館から、風景や人々の生活を描いた優品が集う展覧会が開催される。

 国立ロシア美術館は、1898年皇帝ニコライ2世の勅令によってロシア美術専門の美術館として開館。10世紀から現在までのロシア美術を網羅し、所蔵作品は約40万点にもおよぶ。

 政治分野のみならず、文化・芸術においても西欧化が推し進められた18世紀初期のロシア。以降、ロシア美術では、ヨーロッパで流行したロココや新古典主義、ロマン主義といった美術様式を取り入れながら独自に発展し、ロシア独特の雄大な自然、神話や英雄の理想主義的な歴史画を題材とするいっぽうで、庶民を描いたレアリスム絵画も盛んになった。

 本展は、「森の王」と称されるイワン・シーシキン、肖像画を数多く手がけ、また《ヴォルガの船曳き》など、社会的弱者に焦点を当てた作品でも知られるイリヤー・レーピンほか、ロシア屈指の画家たちが描いた絵画作品40点を紹介し、ロシア美術の深い精神性に迫る。