EXHIBITIONS

没後200年特別企画展

松平不昧

2018.09.23 - 10.28, 2018.10.30 - 12.16

伯庵茶碗 銘 奥田 江戸時代 17世紀 重要美術品

粉吹茶碗 銘 広沢 朝鮮王朝時代 16世紀

瀬戸市場手茶入 銘 忘水 江戸時代 17世紀

梁楷 酔翁図 中国・南宋時代 13世紀(後期出品)

 大名茶人のひとりに挙げられる松平不昧(松平治郷)の没後200年を記念した展覧会が開催される。

 不昧は雲州松江藩6代藩主・松平宗衍(まつだいら・むねのぶ)の次男として1751年に生まれた。17歳で財政難に苦しむ松江藩の藩主となって、家老・朝日丹波(あさひ・たんば)らの補佐を受けながら財政改革を行い、治績をあげた人物として名を残している。

 また、不昧は茶の湯を好み、遠州流や石州流、三斎流を学んだ後、石州流不昧派と称する流派を成した。茶道具の蒐集にも力を注ぎ、「雲州名物」といわれる膨大なコレクションを築くとともに、茶の湯の名物道具を研究し、その後の茶道具研究にも大きな影響を与えている。

 本展では、サンリツ服部美術館のコレクションより、雲州松平家に伝来した茶道具や、不昧の道具研究の集大成『古今名物類聚』に掲載される作品などを展示し、不昧が見つめた茶の湯の美を紹介する。