EXHIBITIONS

狩野芳崖と四天王

―近代日本画、もうひとつの水脈―

2018.09.15 - 10.08, 2018.10.10 - 10.28

狩野芳崖 悲母観音  明治21(1888)

東京藝術大学蔵 重要文化財 後期展示

狩野芳崖 仁王捉鬼図 明治19(1886)

東京国立近代美術館蔵 後期展示

狩野芳崖 不動明王 明治20(1887)

東京藝術大学蔵 重要文化財 後期展示

狩野芳崖 伏龍羅漢図 明治18(1885)

福井県立美術館蔵 前期展示

狩野芳崖 壽老人 明治10(1877 -1886)年代

泉屋博古館分館蔵 通期展示

岡倉秋水 不動明王 制作年不詳

個人蔵 通期展示

高屋肖哲  千児観音図 下絵 大正14(1925)

金沢美術工芸大学蔵 通期展示

岡不崩 群蝶図 大正10(1921)

個人蔵 通期展示

本多天城 山水  明治35(1902)

川越市立美術館蔵 通期展示

 近代日本画の父・狩野芳崖と、その晩年に師事し「芳崖四天王」と呼ばれる高弟4人が競演する展覧会が開催される。

 芳崖四天王とは岡倉秋水、岡不崩、高屋肖哲、本多天城のこと。芳崖の最後の弟子として、絶筆《悲母観音》の制作を間近で目にし、その後入学した東京美術学校では一目置かれる存在であった。4人は芳崖の没後も師の教えに従い、またその表現の顕彰にも努めた。

 本展では、芳崖四天王の知られざる画業を紹介。加えて芳崖を中心に、狩野派の最後を飾る画家たちの作品や、四天王と同時代を生き、岡倉覚三(天心)とともに日本画の革新に挑んだ横山大観、下村観山、菱田春草らの作品が一堂に会す。さらに、展覧会の後期からは、芳崖の三大名画《悲母観音》《仁王捉鬼図》《不動明王》が揃って展示される。