EXHIBITIONS

さよなら、再会をこころに

岐阜県美術館 所蔵名品展 

ルドン、ゴーギャン、山本芳翠、川合玉堂、熊谷守一、前田青邨…珠玉のコレクション

2018.07.10 - 08.26

オディロン・ルドン ポール・ゴビヤールの肖像 1900

オディロン・ルドン 『夢のなかで』Ⅷ.幻視 1879

ポール・ゴーギャン ナヴェ・ナベェ・フェヌア(かぐわしき大地) 1893-94

川合玉堂 老松蒼鷹(左隻) 1928

山本芳翠 浦島図 1893-95頃

 2018年11月から約1年間、改修工事を行う岐阜県美術館が、休館前の見納めとしてコレクションから選りすぐった作品約130点を公開する。

 開館当時619点だった所蔵品は、35年を経た現在およそ4000点。なかでもオディロン・ルドンの作品254点を所蔵していることから、国内外で「ルドンの美術館」と呼ばれている。さらに、所蔵品全体の約半数が、川合玉堂、前田青邨、山本芳翠、熊谷守一、荒川豊藏ら日本の美術界を代表する岐阜県関係作家の作品であり、充実した展覧会を実現させてきた。

 本展では、ルドンが家族以外の人物をモデルに制作した初期の肖像画《ポール・ゴビヤールの肖像》や最初の石版画集《『夢のなかで』Ⅷ.幻視》、ゴーギャンがタヒチでの滞在後に制作した木版画「ノア・ノア・シリーズ」、おとぎ話『浦島太郎』の一場面を、西洋風にアレンジして描いた山本芳翠の《浦島図》ほか、川合玉堂、横山大観の作品も並ぶ。