EXHIBITIONS

水野美術館コレクション展 日本画の美

2018.07.20 - 09.10

上村松園 かんざし(部分) 昭和13(1938)頃 水野美術館蔵

上村松園 かんざし 昭和13(1938)頃 水野美術館蔵

 横山大観や菱田春草を中心とした初期日本美術院の作家、美人画の名手・上村松園、戦後に活躍した杉山寧(やすし)、また平山郁夫ら文化勲章受章作家まで、水野美術館の幅広い日本画コレクションが島根県に集まる。

 長野市に位置する水野美術館は、実業家の水野正幸が長年をかけた蒐集品をもとに、日本画専門の美術館として2002年に設立。近代の日本画壇を代表する作家〜現代作家、また長野県出身者の作品を包括し、とりわけ信州が生んだ春草については紹介に力を入れ、全国有数となる初期〜晩年の作品36点を所蔵している。

 本展では、30名の作家による、選りすぐりの名品65点を展示。大観の出世作である《無我》や、日本神話を題材とする春草の《稲田姫(奇縁)》、女性ならではの視点から、浴衣の模様で若さ表現した松園の《夏の美人圖》などが一堂に並ぶ。