EXHIBITIONS
阿部展也 ―あくなき越境者
画家、写真家、評論家、中世墓石彫刻の研究家など、様々な顔を持つ阿部展也(のぶや)の回顧展が開催される。
独学で絵画を学んだ阿部は、1937年に詩人で美術評論家の瀧口修造との共作の詩画集『妖精の距離』で一躍注目され、画家として本格的に活動を開始。また、前衛写真家としても、雑誌『フォトタイムス』を中心に旺盛な発表を行い、戦前期の日本写真史に足跡を残した。
戦時中、陸軍報道部写真班員としてフィリピンに従軍し、記録写真を撮影。陸軍が発行に関わった雑誌『みちしるべ』の表紙絵なども手がけた。
戦後は画壇に復帰し、キュビスムやシュルレアリスム、アンフォルメル、幾何学的抽象へと目まぐるしく画風を変化させる。国際造形芸術連盟の執行委員を務めるなど、文化交流の最前線に立つ機会も多く、世界の新しい美術潮流にいちはやく触れ、雑誌への寄稿などを通じて日本に紹介した。
本展では、新潟市美術館が所蔵する阿部作品を精選し、各地のパブリック・コレクションや個人蔵の作品も加えて展示。さらに、近年の調査で発見された紙焼き写真や大量の制作メモなど、初公開の資料、関連作家の作品もあわせた約550点が集まる。
独学で絵画を学んだ阿部は、1937年に詩人で美術評論家の瀧口修造との共作の詩画集『妖精の距離』で一躍注目され、画家として本格的に活動を開始。また、前衛写真家としても、雑誌『フォトタイムス』を中心に旺盛な発表を行い、戦前期の日本写真史に足跡を残した。
戦時中、陸軍報道部写真班員としてフィリピンに従軍し、記録写真を撮影。陸軍が発行に関わった雑誌『みちしるべ』の表紙絵なども手がけた。
戦後は画壇に復帰し、キュビスムやシュルレアリスム、アンフォルメル、幾何学的抽象へと目まぐるしく画風を変化させる。国際造形芸術連盟の執行委員を務めるなど、文化交流の最前線に立つ機会も多く、世界の新しい美術潮流にいちはやく触れ、雑誌への寄稿などを通じて日本に紹介した。
本展では、新潟市美術館が所蔵する阿部作品を精選し、各地のパブリック・コレクションや個人蔵の作品も加えて展示。さらに、近年の調査で発見された紙焼き写真や大量の制作メモなど、初公開の資料、関連作家の作品もあわせた約550点が集まる。