EXHIBITIONS

明治維新150年記念

幕末から昭和の芸術家たちと近代数寄者のまなざし

2018.07.15 - 08.19, 2018.08.21 - 09.17

長次郎 黒楽茶碗 銘 雁取 桃山時代 16世紀

冷泉為親 養老勅使図 江戸時代 19世紀

竹内栖鳳 夏木野雀 明治〜昭和時代 20世紀

高村光雲 鍾馗像 明治時代 19世紀

富本憲吉 白磁壺 昭和11(1936)

 いまから150年前、「明治」という新たな時代を迎える。日本は新政府主導のもと、政治、産業、教育、文化などあらゆるものが日々変化し、急速な近代化を成し遂げた。激動の時代の中、芸術家たちは伝統的な美意識と新たな時代の表現を模索し、武家や町衆などによって支えられていた茶の湯では、政財界の人々が嗜むようになり、豪華な茶の湯文化が花開いた。

 本展では、明治維新150年を記念し、幕末〜昭和に制作された絵画や工芸作品、近代数寄者ゆかりの茶道具などを一挙に公開。近代日本画壇を代表する竹内栖鳳(せいほう)や横山大観、西洋彫刻の写実性を取り入れた高村光雲、そして独創的な造形美を追求した陶芸家、富本憲吉など、日本の近代を彩った巨匠たちによる美の世界を楽しむことができる。