EXHIBITIONS
ブルーノ・ムナーリ 役に立たない機械をつくった男
Bruno Munari: Quello delle Macchine Inutili
およそ1世紀にわたり、芸術からデザイン、造形教育まで、独創的な活動を繰り広げた稀代の表現者、ブルーノ・ムナーリの過去最大となる展覧会が開催される。
1907年イタリアに生まれたムナーリは、10代の終わりに前衛芸術運動の「未来派」と出会い、その第2世代として活動に参加。未来派に見られる伝統的な芸術の打破、機械美や運動への志向はムナーリに大きな影響を与え、代表作《役に立たない機械》もこの時期に制作された。
また、広告や雑誌のグラフィック・デザインも手がけており、その経験を生かした折りたたんで持ち運びできる《旅行のための彫刻》、洗練されたプロダクトや家具などの多様な作品を発表し、美術とデザインの領域を跨ぐ活動を展開。実用性にこだわらない、無用の美や遊び心を感じさせる自由な発想は国内外で高く評価された。
いっぽうで子供の造形教育にも大いに興味を示し、アイデアあふれる遊具や仕掛け絵本を創作。身近な素材から子供たちの創造力を飛躍させるワークショップも考案した。
ムナーリの造形理念の再検証を試みる本展は、未来派時代の絵画や彫刻、晩年の絵本原画など、ほぼ半数が日本初公開となるイタリアからの作品約300点で構成。彫刻家やグラフィック・デザイナー、発明家、子供と一緒に遊ぶ人など、これまであまり知られてこなかったムナーリ像を伝える。
1907年イタリアに生まれたムナーリは、10代の終わりに前衛芸術運動の「未来派」と出会い、その第2世代として活動に参加。未来派に見られる伝統的な芸術の打破、機械美や運動への志向はムナーリに大きな影響を与え、代表作《役に立たない機械》もこの時期に制作された。
また、広告や雑誌のグラフィック・デザインも手がけており、その経験を生かした折りたたんで持ち運びできる《旅行のための彫刻》、洗練されたプロダクトや家具などの多様な作品を発表し、美術とデザインの領域を跨ぐ活動を展開。実用性にこだわらない、無用の美や遊び心を感じさせる自由な発想は国内外で高く評価された。
いっぽうで子供の造形教育にも大いに興味を示し、アイデアあふれる遊具や仕掛け絵本を創作。身近な素材から子供たちの創造力を飛躍させるワークショップも考案した。
ムナーリの造形理念の再検証を試みる本展は、未来派時代の絵画や彫刻、晩年の絵本原画など、ほぼ半数が日本初公開となるイタリアからの作品約300点で構成。彫刻家やグラフィック・デザイナー、発明家、子供と一緒に遊ぶ人など、これまであまり知られてこなかったムナーリ像を伝える。