EXHIBITIONS

企画展

うき世のたわむれ:笑いつづける浮世絵と幕末明治の渦

 東京の町田市立国際版画美術館で、企画展「うき世のたわむれ:笑いつづける浮世絵と幕末明治の渦」が開催されている。会期は11月23日まで。

 いま生きるこの世を描く浮世絵には、現世を苦しみ(「憂世」)ではなく、楽しみ(「浮世」)として捉える考え方がある。なかでも戯画は、「たわむれ」の絵として見る者を笑いに誘い、親しまれてきた。

 本展では、町田市立国際版画美術館の浮世絵コレクションを中心に、幕末明治期の戯画を中心に紹介。当時は、天災や戦争によって人々のあいだに不安が渦巻いた混迷の時代となっていた。しかしながら浮世絵は、そうした時代でも屈することなく「たわむれ」に興じ続け、描かれたキャラクターたちは決して笑いをやめなかった。

 展示室では、歌川広重や国芳による戯画のほか、鯰絵や麻疹絵、幕末期の風刺画、昇斎一景の開化絵、そして小林清親のポンチ絵などを通じて、うき世(憂世・浮世)における「たわむれ」の軌跡をたどる。