EXHIBITIONS

石見版 企画展 永田コレクションの全貌公開〈二章〉

北斎-「葛飾北斎期」・「戴斗期」編

2026.09.19 - 10.12, 2026.10.15 - 11.09
 島根県益田市の島根県立石見美術館で「石見版 企画展 永田コレクションの全貌公開〈二章〉北斎-「葛飾北斎期」・「戴斗期」編」が開催されている。会期は11月9日まで。

 2017年度、島根県津和野町出身の北斎研究者・永田生慈(1951〜2018)より、北斎とその門人の作品・資料2398件が島根県へ寄贈された。この「永田コレクション」は、北斎に関する個人コレクションとしては世界屈指の規模を誇り、北斎研究上、貴重な作品や資料を収蔵している。本展は全4章の展覧会の第2章として、北斎の46歳から60歳頃まで、主に用いた画号から「葛飾北斎期」「戴斗期」と呼ばれる時期の作品を紹介する。

 北斎は40代半ばに「葛飾北斎」を名のり、「読本」の挿絵を精力的に描いた。曲亭馬琴作の『新編水滸画伝』『椿説弓張月』などのヒットを通じて声名を高め、浮世絵界に確固たる地位を築いた。50代に入ると「戴斗」と号し、門人や私淑者に向けた「絵手本」の刊行に傾注するようになる。代表作『北斎漫画』(初編から十編まで)もこの時期に描かれた。

「永田コレクション」には、「葛飾北斎期」の作品が約450件、「戴斗期」の作品が約200件収められている。本展では、そのなかから錦絵、摺物、版本、肉筆画の各分野の作品を公開。とくに、北斎がこの時期に手がけた読本と絵手本については、主要作を総覧できる展示となっている。