EXHIBITIONS

平田晃久展 Discovering New

Taipei Complex © Yukikazu Ito

Tree-ness House © Vincent Hecht

太田市美術館・図書館 © Daichi Ano

 建築を「生成する生命活動の一部」ととらえ、植物・生物・気象現象などの有機活動をつかさどる摂理を建築に取り込むことで、建築の本来のあり方を模索する平田晃久の個展が開催される。

 「建築とは“からまりしろ”をつくることである」という平田のコンセプトは、建築が1個体としての役割を超えて、生きている世界の一部となる可能性を見出すもの。その思想が公共建築として結実した「太田市美術館・図書館」(2017)は、市民を巻き込んだ設計プロセスを経て、内と外が有機的に絡まり合う豊かな公共空間を実現し、街の新たなランドマークとして多様な活動の場を提供している。

 また、同年完成した「Tree-ness house」(住宅・ギャラリー、2017)は、複雑に積層したボックスにひだ状の開口部と植物が絡まりあい、都市部における多層的な居住環境を生み出している。

 本展は、建築を広義の生命活動として再発見することで新たな可能性を探る平田の建築活動の到達点を提示。過去約10年間に取り組んだ国内外の建築活動と進行中のプロジェクトをコンセプトごとに体系化し、平田の建築哲学と世界観を俯瞰する。