EXHIBITIONS

若冲と京の美術 ―京都 細見コレクションの精華―

2018.04.14 - 05.20, 2018.05.22 - 06.10

伊藤若冲 雪中雄鶏図(部分) 江戸時代中期 細見美術館蔵 前期展示

伊藤若冲 雪中雄鶏図 江戸時代中期 細見美術館蔵 前期展示

伊藤若冲 糸瓜群虫図 江戸時代中期 細見美術館蔵 後期展示

 細見美術館のコレクションより、伊藤若冲の《雪中雄鶏図》が福山市で初公開される。

 京都にある細見美術館は、大阪の実業家・細見良氏(初代古香庵、1901-79)に始まる細見家3代のコレクションの展示施設として、1998年に開館。収蔵作品は、縄文・弥生時代以降の日本美術の各時代・各分野を網羅する優れたものばかりだ。

 本展では、同館の貴重なコレクションのなかから、若冲の最初期の作品《雪中雄鶏図》と《糸瓜群虫図》をはじめとする15点を展示するほか、江戸初期に活躍した書家・陶芸家の本阿弥光悦(ほんあみ・こうえつ)や俵屋宗達(たわらや・そうたつ)の色紙、断簡、さらにいずれも重要文化財である、古文書《明恵上人仮名消息(井上尼宛)》、《山王霊験記絵巻》、《芦屋霰地楓鹿図真形釜》など約90点を紹介。

 王朝文学に材を得た物語絵や室町時代の絵巻や桃山・江戸時代の風俗画、琳派の絵画、文人画、茶陶、茶の湯釜など、京の美術をふんだんに楽しむことができる。