EXHIBITIONS

弓指寛治個展「四月の人魚」

弓指寛治個展「四月の人魚」 メインビジュアル

弓指寛治個展「四月の人魚」 メインビジュアル

弓指寛治 Oの慰霊 2018 © 川崎市岡本太郎美術館

相沢僚一 タイトル未定 2018

制作中のさいあくななちゃんの作品

 「ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校」第1期の最優秀作家であり、第21回岡本太郎現代芸術賞にて敏子賞を受賞した弓指寛治(ゆみさし・かんじ)が受賞後初の個展を開催する。

 弓指は、自身の母親の自死について描いた巨大な絵画《挽歌》(新芸術校第1期成果展覧会出品、2016)以降、一貫して「自殺」をテーマに作品を制作。「Barrack Out」展(2016)での壁画制作、「Death Line」展(2017)のキュレーションなど、注目すべき活動を続けてきた。

 TARO賞では、1980年代に社会現象になったとあるアイドル「O」の自死をモチーフにした《Oの慰霊》を出品。これまで母親の自死のみを扱ってきた弓指が、他者の自死と残された人々の存在に目を向け、「慰霊」を試みた。

 本展では、《Oの慰霊》の続編とも言うべきインスタレーションを展開。また、第21回岡本太郎賞受賞作家のさいあくななちゃんをはじめ、相沢僚一、青木美紅、cottolink、笹山直規、TYM344、名もなき実昌、藤城嘘、柳本悠花、幸洋子の10名がフィーチャリングアーティストとして参加する。