EXHIBITIONS

理由なき反抗 展 I LOVE ART 14

2018.04.07 - 08.26

アンディ・ウォーホル 理由なき反抗(ジェームズ・ディーン) 1985

アンディ・ウォーホル 理由なき反抗(ジェームズ・ディーン) 1985

ホワン・ヨンピン 避難はしご 1992

バックミンスター・フラー ポートフォリオ「一つを巡る十二の発明」より 1981

竹川宣彰 ¡No Pasarán! 2013 撮影=岡野圭

マックス・ビル 三つの立場をもつエンドレスリボン 1974-1975

キース・ヘリング 無題 1983

 情報操作や得体のしれない都合といった不条理が蔓延る現代社会の不自由さに抗い、闘う手立てとして、ワタリウム美術館はコレクションを中心とした展覧会「理由なき反抗 展 I LOVE ART 14」を開催。本展では15人の作家、約100点の作品を「レジスタンス[抵抗]」「デザイン革命」「理由なき反抗」の3章に分けて展開する。

 第1章「レジスタンス[抵抗]」では、本物の鋼製の包丁によってつくられた全長49.6メートルのはしごで、苦悩を乗り越えて天を目指す人間の姿を表したホワン・ヨンピンの《避難はしご》をはじめ、彫刻や芸術の概念を「教育」や「社会変革」にまで拡張した「社会彫刻」という概念をつくり上げたヨーゼフ・ボイスほか、ジョン・ケージ、オノ・ヨーコ、ナムジュン・パイク、竹川宣彰の作品を展示。

 次の2章「デザイン革命」では、著作『宇宙船地球号操縦マニュアル』などを通して「世界をいかにして機能させるか」という課題を追い続けたバックミンスター・フラー、「バウハウス最後の巨匠」と呼ばれ、建築や彫刻、政治まで多岐にわたり活躍したマックス・ビル、絵画・写真・デザイン分野での革新的な試みで20世紀のアヴァンギャルド芸術に大きな足跡を残したアレクサンドル・ロトチェンコを紹介する。

 そして締めくくりとなる3章は俳優、ジェームズ・ディーン主演の映画『Rebel Without a Cause』の邦題より「理由なき反抗」を引用。同作日本版ポスターを題材に制作されたアンディ・ウォーホルの作品や、キース・ヘリング、ギルバート&ジョージらの作品が並ぶ。