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EXHIBITIONS

久保恵理子・中澤ふくみ「宿主誘導 マニピュレーション」

2026.01.28 - 02.14
 +1artで、久保恵理子と中澤ふくみによる2人展「宿主誘導 マニピュレーション」が開催される。

 久保恵理子は1997年広島県生まれ。絵画というメディアを用い、静かに働きかけるイメージの力を提示する。いっぽう、中澤ふくみは1996年高知県生まれ。映像表現を通して「見る」という行為そのものを能動的な体験へと変換する。


 本展タイトルの「宿主誘導(マニピュレーション)」は、寄生虫やウイルスが宿主の行動をわずかに変化させ、自らに有利な方向へ導く現象を指す。この仕組みは、生き延びるために自然界で獲得されてきたものであり、人々の日常における無意識の選択や判断とも重なる。本展では、2人の作家がそれぞれの表現を通して、人が自分自身の内側で行っている見えない操作に焦点を当て、無意識に自らを導いている状態を「もうひとりの他者」として可視化し、視点や認識がどのように形成され、操作されているのかを探る。

 タイトルの着想源となったのは、ハリガネムシの、カマキリに寄生し水辺へと誘導して溺死させるという生態。この生態を手がかりに、人間の内面で起こる微細な誘導や操作を、絵画、ドローイング、映像といった複数のメディアによる空間として立ち上げる。鑑賞者自身の視点がどこへ導かれていくのか、そのプロセスを体感する機会となる。