EXHIBITIONS
戦後の造形
昭和20年以降、急速に発達した情報通信網によって全世界の新しい動向を瞬く間に吸収した戦後日本美術。従来の常識では美術の範疇に入れがたい作品が次々に現れ、絵画・彫刻といった形式そのものが問い直された。
岡山県ゆかりの工藤哲巳や岡崎和郎らの仕事のようにジャンルを超えた新しい表現や、木をひたすら削るという行為とその成果品を美術品として示す寺田武弘の《変位3》といったエネルギッシュな作品も生まれる反面、「もはや戦後ではない」と謳われた昭和30年代では、高度経済成長に伴う貧富の格差などの社会問題が起こり、岡山市出身の齋藤國雄は当時の歪をテーマに作品を描いている。
本展では、倉敷市立美術館のコレクションから寺田の《変位3》ほか、工藤や岡崎らの作品を展示。戦後の様々な表現に焦点を当て、美術の多彩なあり方を紹介する。
岡山県ゆかりの工藤哲巳や岡崎和郎らの仕事のようにジャンルを超えた新しい表現や、木をひたすら削るという行為とその成果品を美術品として示す寺田武弘の《変位3》といったエネルギッシュな作品も生まれる反面、「もはや戦後ではない」と謳われた昭和30年代では、高度経済成長に伴う貧富の格差などの社会問題が起こり、岡山市出身の齋藤國雄は当時の歪をテーマに作品を描いている。
本展では、倉敷市立美術館のコレクションから寺田の《変位3》ほか、工藤や岡崎らの作品を展示。戦後の様々な表現に焦点を当て、美術の多彩なあり方を紹介する。