EXHIBITIONS

「清流の国ぎふ」文化祭2024 皇居三の丸尚蔵館特別協力

PARALLEL MODE:山本芳翠-多彩なるヴィジュアル・イメージ-

2024.09.27 - 12.08

山本芳翠 琉球中城之東門 1888 皇居三の丸尚蔵館収蔵

 岐阜県美術館で、『清流の国ぎふ』文化祭2024 皇居三の丸尚蔵館特別協力「PARALLEL MODE:山本芳翠-多彩なるヴィジュアル・イメージ-」が開催される。

 山本芳翠は、現在の岐阜県恵那市生まれ。画家を志し、京都で南画を学んだ後、横浜で五姓田芳柳の五姓田派に入門する。工部美術学校第1期生としてアントニオ・フォンタネージに学び、1878年パリ万国博覧会事務局雇として渡仏。その後同地に約10年間滞在し画家として活動する。

 帰国後は開設した生巧館画学校における後進育成や、明治美術会や白馬会の創設に関わるいっぽうで、伊藤博文らと沖縄(琉球)や日清・日露戦争において巡視・従軍画家として関与した。さらに新聞挿絵や日本で初めてのオペラ舞台装飾に携わるなど、西洋の油彩画技術を社会の様々な場面で利用し、幅広い活動を行った。

 本展は、国立博物館収蔵品貸与促進事業の活用とともに、多くの山本芳翠の作品を収蔵する皇居三の丸尚蔵館の特別協力のもと、文化庁との主催により開催。フランスでジャン=レオン・ジェロームに学び本格的な油彩画技法を習得した山本芳翠の、人々を夢中にさせた物語る絵画の世界を紹介する。