EXHIBITIONS
ビルディング・ロマンス
現代譚(ばなし)を紡ぐ
「ビルディング・ロマンス」は、19世紀ヨーロッパの「成長譚(ビルドゥングス・ロマン)」から来た造語。20世紀以降の芸術は、ロマン派以来の人間的な重さを逃れ、純粋な芸術を目指し、生と切り離された様式性に向かうようになった。
本展では、地域でのリサーチを基に、土地に眠る見えない物語を可視化する写真家・志賀理江子、夢や自動書記、臨死体験などに注目し、本、映像、ドローイング、巨大なインスタレーションなど様々な媒体を用いてコンセプチュアル・アートと超常現象をつなぐ独自の制作を行うスーザン・ヒラーが参加するほか、2010年のカンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した映画監督のアピチャッポン・ウィーラセタクンや、第58回岸田國士戯曲賞を受賞した演出家・劇作家の飴屋法水、演劇・パフォーマンス・建築など多様な要素を持つ異色の集団「悪魔のしるし」ら、美術のみでなく映画や演劇など多方面で活動する作家を含め5組が出品。
現代の美術から切り離された「物語」や「ロマン」を現在の映画、演劇、美術といった表現から探ることで、国家や民族など大き過ぎるものを指向した啓蒙主義時代のものではない、家族や恋人、土地といった身近なものから新たな「ロマン」を見出すことを試みる。
本展では、地域でのリサーチを基に、土地に眠る見えない物語を可視化する写真家・志賀理江子、夢や自動書記、臨死体験などに注目し、本、映像、ドローイング、巨大なインスタレーションなど様々な媒体を用いてコンセプチュアル・アートと超常現象をつなぐ独自の制作を行うスーザン・ヒラーが参加するほか、2010年のカンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した映画監督のアピチャッポン・ウィーラセタクンや、第58回岸田國士戯曲賞を受賞した演出家・劇作家の飴屋法水、演劇・パフォーマンス・建築など多様な要素を持つ異色の集団「悪魔のしるし」ら、美術のみでなく映画や演劇など多方面で活動する作家を含め5組が出品。
現代の美術から切り離された「物語」や「ロマン」を現在の映画、演劇、美術といった表現から探ることで、国家や民族など大き過ぎるものを指向した啓蒙主義時代のものではない、家族や恋人、土地といった身近なものから新たな「ロマン」を見出すことを試みる。