EXHIBITIONS

The ghost in the room

TENSHADAI
2022.12.02 - 12.26

ビジュアルデザイン:三重野龍

 倉敷安耶、飯田美穂、横山麻衣の3人展「The ghost in the room」が京都のTENSHADAIで開催される。「場所を持たないギャラリー」keshik.jp(代表:黒田純平)による企画。

 倉敷安耶は現在、東京を拠点に活動。一貫して自身が肉体という物質の壁、またはそこに付属するカテゴライズによって、人間が絶対に断絶された孤独な存在であるなかでの、他者との距離について考えてきた。

 飯田美穂は名古屋芸術大学洋画2コースを卒業、京都造形芸術大学大学院(現・京都芸術大学)油画コースを修了。主に既存のイメージを用いて油絵を描く。絵とそれを成り立たせるもの、絵とは何か、なぜヒトは絵を描くのかについて考えている。

 横山麻衣は東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画専攻領域(版画)修了。本物とはなにかという問いのもと、iPad上で描いたデジタルデータの元絵を油絵具でキャンバス上に写し描いている。

 本展のタイトル 「The elephant in the room」は、「その事をあえて話題にしない、見て見ぬふりをする」という状況を意味する。鑑賞体験のなかで起こり得る思い込みや、ミスリードでとらえきれていない「幽霊」を認識することをゴールに企画された。

 本企画における「幽霊」とは、展示や作品に作家やキュレーターが何層ものレイヤーを重ねて出来上がった「本質」を指す。作家3人は、「オマージュ」を手法に作品を展開しているが、これはあくまで手法であり作品の解像度を上げるためのレイヤーの1枚目にすぎないという。過去の歴史、サブカルチャー、他者との関係性など作品の奥に潜んでいる「本質」が会場内に「幽霊」として漂い、鑑賞者にその存在を予感させる。

 なお本展の出品作は12月12日 20:00より、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」で販売をスタートする。