EXHIBITIONS

ラッキーフェスの歌磨呂展「Fantasista Utamaro Luck=capital/Lucky曼荼羅」

2022.11.27 - 2023.02.19

ラッキーフェスの歌磨呂展 「Fantasista Utamaro Luck=capital/Lucky曼荼羅」より

ラッキーフェスの歌磨呂展 「Fantasista Utamaro Luck=capital/Lucky曼荼羅」より

 ARTS ISOZAKIで、「ラッキーフェスの歌磨呂展 Fantasista Utamaro Luck=capital/Lucky曼荼羅」が開催される。2022年7月にひたち海浜公園で開催された野外音楽フェス「LuckyFES」のアートワークを展覧会として展開する。

 Fantasista Utamaroはアメリカ合衆国ブルックリン在住の日本人アーティスト。無限増殖をテーマに多様な活動をしている。その創造性はジャンルや国境の境界を超え、日本やアメリカのみならずイギリスやフランスでも高く評価されている。

 Utamaroは、今夏「LuckyFES」のエントランスに飾られた「shark whale | 鮫鯨」のオブジェを20分の1に縮小し、本展示のために特別にアートワークを制作した。会場ではフェスのために開発された様々な作品やメイキングビデオを鑑賞できる(「shark whale | 鮫鯨」の本体は現在、ひたちなか市のホテルクリスタルパレス長寿荘のエントランスに展示されている)。

 フェスに関わるにあたりUtamaroは2つのことを考えたという。ひとつは、ひたち海浜公園の歴史を検証し土地のエネルギーを取り戻すこと、もうひとつはポスト資本主義の可能性について参加者に問いかけることだ。

 展覧会のテーマでもある「Lucky曼荼羅」はそのために考案されたもので、その真言(マントラ)は「全てを受け入れ愛す」ことだと話す。フェスのスローガンは「Luck=capital(幸運は資本である)」とされ、ヨーゼフ・ボイスの言葉「Kunst=Kapital 芸術は資本である」へのオマージュとして掲げられた。

「LuckyFES」を経て、本展示では、Utamaroのポップでありながら神秘的な世界観をギャラリー空間で体感できる。