EXHIBITIONS
AHMED MANNAN「私の好きな食べ物は」
AHMED MANNAN(アハメッド・マナン)の個展「私の好きな食べ物は」が、半蔵門のスペース・MATTERで開催される。
AHMED MANNANは2000年大阪市生まれ。公益財団法人クマ財団6期生。2019年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学し、2022年現在、同大学美術学部絵画科油画専攻に在籍中だ。自身のアイデンティティや幼少期から続いている教義的な生活体験、いまの日常における関心事など様々な部分から着想を得て制作を行っている。
今回の個展では個人の生活と集団生活の齟齬や、集団生活のなかにおける個人の生活を維持することの難しさや脆さといった普遍的な問題を、自身の宗教の教義的な観点から食べることに当てはめ、これらの問題を食事の問題としてとらえ、思考する。
「私は宗教上の理由で酒と豚肉を飲み食いしない。小さい頃からそう育てられ、自分の生活にとっては当たり前のことだった。だが一度外に出ると、それは決して当たり前のこととして皆が共有している訳ではなく、理解を示して貰うために伝え、また侵されない様に守る必要があった。自分の生活と画一化された社会生活との齟齬は私達の中で常に付き纏う。
今回の個展では個人の生活環境と集団社会での生活環境のズレを作者自身の教義をきっかけとして食事という部分から眼差していく。宗教上での理由、病気の関係、好き嫌い、偏食であったりと人の食事というパーソナルな行いはそれぞれ千差万別であり、だが他人からすると何故それを食べないのかという疑問から奇異に見られることもあるかもしれない。そしてこういった個人の生活や習慣の中で育まれる食事の行為は、自分以外の人々が大勢いる集団社会の場に出ると途端に脆くなり、脅かされる(本展ステイトメントより抜粋)」。
AHMED MANNANは2000年大阪市生まれ。公益財団法人クマ財団6期生。2019年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学し、2022年現在、同大学美術学部絵画科油画専攻に在籍中だ。自身のアイデンティティや幼少期から続いている教義的な生活体験、いまの日常における関心事など様々な部分から着想を得て制作を行っている。
今回の個展では個人の生活と集団生活の齟齬や、集団生活のなかにおける個人の生活を維持することの難しさや脆さといった普遍的な問題を、自身の宗教の教義的な観点から食べることに当てはめ、これらの問題を食事の問題としてとらえ、思考する。
「私は宗教上の理由で酒と豚肉を飲み食いしない。小さい頃からそう育てられ、自分の生活にとっては当たり前のことだった。だが一度外に出ると、それは決して当たり前のこととして皆が共有している訳ではなく、理解を示して貰うために伝え、また侵されない様に守る必要があった。自分の生活と画一化された社会生活との齟齬は私達の中で常に付き纏う。
今回の個展では個人の生活環境と集団社会での生活環境のズレを作者自身の教義をきっかけとして食事という部分から眼差していく。宗教上での理由、病気の関係、好き嫌い、偏食であったりと人の食事というパーソナルな行いはそれぞれ千差万別であり、だが他人からすると何故それを食べないのかという疑問から奇異に見られることもあるかもしれない。そしてこういった個人の生活や習慣の中で育まれる食事の行為は、自分以外の人々が大勢いる集団社会の場に出ると途端に脆くなり、脅かされる(本展ステイトメントより抜粋)」。