EXHIBITIONS
開館40周年記念
前田青邨展 究極の白、天上の碧-近代日本画の到達点-
岐阜県美術館は、開館40周年記念「前田青邨展 究極の白、天上の碧-近代日本画の到達点-」を開催する。
岐阜県中津川市出身の前田青邨(まえだ・せいそん、1885〜1977)は、大正から昭和の日本美術院で中核を担った日本画家のひとり。16歳で梶田半古(かじた・はんこ)に師事し、写生と古画研究によって実力を身につけた。
また青邨は、尊敬する岡倉天心(おかくらてんしん)や下村観山(しもむら・かんざん)からも指導を受けながら、同世代の精鋭と研鑽を積んだ。そして、朝鮮半島や中国への旅行、欧州留学によって異文化を体験する中で日本画の将来性の確信を得ると、以後92歳まで意欲的な制作を続けた。
青邨の画業を回顧する本展では、初期から晩年まで100点を超える代表作が一堂に集まる。
歴史人物画の名手である青邨だが、なかでも2010年に重要文化財に指定された《洞窟の頼朝》(大倉集古館蔵)が知られ、本展ではこの名作を全期間通しで展示。またルネサンス期の壁画に触発されたモニュメンタルな大作《羅馬使節(ローマしせつ)》(早稲田大学 會津八一記念博物館蔵)の郷土での公開は約40年ぶりとなる。
岐阜県中津川市出身の前田青邨(まえだ・せいそん、1885〜1977)は、大正から昭和の日本美術院で中核を担った日本画家のひとり。16歳で梶田半古(かじた・はんこ)に師事し、写生と古画研究によって実力を身につけた。
また青邨は、尊敬する岡倉天心(おかくらてんしん)や下村観山(しもむら・かんざん)からも指導を受けながら、同世代の精鋭と研鑽を積んだ。そして、朝鮮半島や中国への旅行、欧州留学によって異文化を体験する中で日本画の将来性の確信を得ると、以後92歳まで意欲的な制作を続けた。
青邨の画業を回顧する本展では、初期から晩年まで100点を超える代表作が一堂に集まる。
歴史人物画の名手である青邨だが、なかでも2010年に重要文化財に指定された《洞窟の頼朝》(大倉集古館蔵)が知られ、本展ではこの名作を全期間通しで展示。またルネサンス期の壁画に触発されたモニュメンタルな大作《羅馬使節(ローマしせつ)》(早稲田大学 會津八一記念博物館蔵)の郷土での公開は約40年ぶりとなる。