play A

　4人のアーティストによる展覧会「play A」が馬喰町のCON_（まるかビル4階）で開催。参加作家は、山中雪乃、添田奈那、米澤柊、yak yak。

　山中雪乃は1999年⻑野県生まれ。現在、京都芸術大学大学院美術工芸領域油画領域に在学中。絵画をモチーフ、写真、支持体、様々なレイヤーと自分の視点を通して構成する。そうして生まれる操作と偶然から「存在」について考えている。

　アジアで売られるおもちゃ、看板、ガラクタから影響を受けた添田奈那は、「チープ」らしさを愛おしく感じる傍ら、社会にまつわる理不尽な事柄に憤りや悲しみを感じ取り、それらをテーマに作品を制作している。

　米澤柊は1999年生まれ、東京都出身のアーティスト、アニメーター。現在のデジタルアニメーションにおけるキャラクターの身体性、またそのアニメーションが生きる空間の空気性に関心を持って制作を行う。

　yak yakは1998年北京生まれ。2022年より多摩美術大学大学院メディア芸術専攻に在学。ポスト・インターネット環境から誕生した「hi-fi」と「lo-fi」、自然と文明の二項対立から逸脱する「hyper lo-fi」な音空間について考察する。

　今回の「play A」について、以下のステイトメントを出している。

「ここには『なにか』がいるようだ。親しげなのに、それでいて不安定で、不確実な存在たちが。写真に収めて操作する、まがいものを愛でる、積み上げては崩す、発する響きを記録する。一人遊びを続けていると、『なにか』は姿を少しずつ変えながら、すぐそばまでやってくる。山中雪乃、添田奈那、米澤柊、yak yak、それぞれの遊戯の果てに『play A』は始まる」。