EXHIBITIONS
泉太郎 突然の子供
映像、パフォーマンス、ドローイング、絵画、彫刻といったあらゆるメディアを交錯させたインスタレーションを主な表現手法とし、国内外で精力的に作品を発表している泉太郎。日常の事物や時には大勢の人々を巻き込みながら、一見無意味とも思える行為を映像に収めることで、日常に潜む不条理な体験を描き出す泉は、時間と空間、実像と虚像、表と裏、自由と不自由といった私たちが当然のように切り分けている常識を捏ねくり回し、思いがけない方向から問いを投げかける。
本展では、新作4点の発表と1点の本の作品に取り組む。シアター21、レクチャーホールと長期インスタレーションルームでは《B:「レンズは虎が通るのをはっきりと捉えていたのだ」》、長期インスタレーションルーム外側には《透明な空想のヨダレ》を展示。会期途中に発表される《コンパクトストラクチャーたちの夜明け》は、様々な時間を複層的に重ねて制作した、構造としての映画ともいえる作品だ。さらに金沢21世紀美術館の来場者について着目した《Y:「膝を上げよ、そのまま下げよ」 P:「転ばぬよう、石を片付けておきました」》などは、金沢での長期滞在中に作品が完成されていく。また、これら映像やインスタレーション作品と並行して、言葉を操る批評家と泉とのコラボレーションによって言葉を代替し、それを超えるような伝達方法について探る本の作品《暗いネズミ色の本》にも取り組む。
本展では、新作4点の発表と1点の本の作品に取り組む。シアター21、レクチャーホールと長期インスタレーションルームでは《B:「レンズは虎が通るのをはっきりと捉えていたのだ」》、長期インスタレーションルーム外側には《透明な空想のヨダレ》を展示。会期途中に発表される《コンパクトストラクチャーたちの夜明け》は、様々な時間を複層的に重ねて制作した、構造としての映画ともいえる作品だ。さらに金沢21世紀美術館の来場者について着目した《Y:「膝を上げよ、そのまま下げよ」 P:「転ばぬよう、石を片付けておきました」》などは、金沢での長期滞在中に作品が完成されていく。また、これら映像やインスタレーション作品と並行して、言葉を操る批評家と泉とのコラボレーションによって言葉を代替し、それを超えるような伝達方法について探る本の作品《暗いネズミ色の本》にも取り組む。