EXHIBITIONS
ヴォイド オブ ニッポン 77展
- 戦後美術史のある風景と反復進行 –
飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所所長)による企画展「ヴォイド オブ ニッポン 77展 - 戦後美術史のある風景と反復進行 –」が、GYRE GALLERYで開催される。
本展は、その著書において、「表徴」にあふれ中心のない日本を「表徴の帝国」と表現したフランスの哲学者ロラン・バルトと、小説家の三島由紀夫の言葉(*1)にふれつつ企画されたもの。いまの時代を映し出すアーティストの作品によって、戦後の美術家たちを逆照射/反復進行(*2)し、意味から解き放たれた、中心のない空虚な戦後美術史のある風景を浮かび上がらせようとする。
出品作家は、河原温、三島喜美代、中西夏之、高松次郞、赤瀬川原平、三木富雄、北村勲、北山善夫、青山悟、金氏徹平、加茂昂、大山エンリコイサム、須賀悠介、MIKA TAMORI、国民投票。
本展覧会企画者の飯田高誉は、「本展の構成趣旨は、『日本』の戦前や戦後の時代精神を担った作家と現代活躍している新たな世代を代表する作家へと連繫し、時間の連続性を浮かび上がらせ、さらに昭和、平成、令和を通してそれぞれの時代精神を対象化し、そしてわれわれが今後何処へ向かおうとしているのかを問いかけていくものである」と述べている(展覧会概要より抜粋)。
*1──「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残る」。1970(昭和45)年7月7日付の産経新聞夕刊に掲載された三島由起夫のエッセイより。
*2──反復進行(独:Sequenz)とは、音楽用語の一つ。ある楽句を音高を変えながら反復させることをいう。ドイツ語「ゼクヴェンツ(Sequenz)」に由来して「ゼクエンツ」とも呼ばれる。
本展は、その著書において、「表徴」にあふれ中心のない日本を「表徴の帝国」と表現したフランスの哲学者ロラン・バルトと、小説家の三島由紀夫の言葉(*1)にふれつつ企画されたもの。いまの時代を映し出すアーティストの作品によって、戦後の美術家たちを逆照射/反復進行(*2)し、意味から解き放たれた、中心のない空虚な戦後美術史のある風景を浮かび上がらせようとする。
出品作家は、河原温、三島喜美代、中西夏之、高松次郞、赤瀬川原平、三木富雄、北村勲、北山善夫、青山悟、金氏徹平、加茂昂、大山エンリコイサム、須賀悠介、MIKA TAMORI、国民投票。
本展覧会企画者の飯田高誉は、「本展の構成趣旨は、『日本』の戦前や戦後の時代精神を担った作家と現代活躍している新たな世代を代表する作家へと連繫し、時間の連続性を浮かび上がらせ、さらに昭和、平成、令和を通してそれぞれの時代精神を対象化し、そしてわれわれが今後何処へ向かおうとしているのかを問いかけていくものである」と述べている(展覧会概要より抜粋)。
*1──「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残る」。1970(昭和45)年7月7日付の産経新聞夕刊に掲載された三島由起夫のエッセイより。
*2──反復進行(独:Sequenz)とは、音楽用語の一つ。ある楽句を音高を変えながら反復させることをいう。ドイツ語「ゼクヴェンツ(Sequenz)」に由来して「ゼクエンツ」とも呼ばれる。